ダメ人間は家賃25万円のサーブコープのレンタルオフィスを借りると仕事をするのか日記(仮題)

村上福之がダメ人間として、頑張って出直す日記。現状位置を見直す。

映画「運び屋」を見た。

上映終了しそうな映画「運び屋」を見た。すごい刺さった。家族、カネ、老い、仕事というものすごい重いテーマが詰まった88歳のクリントイーストフット主演&監督。良かった。映画館で泣いてる人もいた。実話から着想を得てるが、鑑賞後、調べたら多くのシチュエーションが実話通りで凄かった。"Leo Sharp"で検索すると実話の方の話が出てくる。家族と仕事に悩む人には刺さる。

仕事一筋で家族を失いボッチで生きてきた90歳の元園芸家が家も仕事も失いドラッグの運び屋の仕事に手を出す。一回ケンタッキー州からイリノイ州まで運ぶだけで2〜4万ドル。年収くらいのお金が入ってくる。手に入れたお金で、差し押さえられた自宅を買い直したり、別れた孫娘の結婚費用や、学費を出したりして、少しづつ、長い人生で失った家族の絆を取り戻そうとする。何十年も口を利いてくれなかった娘も話しかけてくれるようになる。当然、何度も運び屋をやってると、生活も派手になる、犯罪組織との関係もウェットになってくる。警察も追ってくる。組織の内乱にも巻き込まれる。お気楽運び屋のつもりだったのに、トラブルが増えてきて、見ていてキリキリする。主演のクリント・イーストウッドも88歳なんだけど、自分がジジイということを理解した上で仕事しているのもすごい。

ブレイキングバッドもそうだけど、人生の残り時間が少ない善人が家族のために麻薬犯罪に手を染める話は刺さる。どちらも、大金を手に入れるが、自分のためではなく、周りの人間のためにお金を使い、犯罪組織に深く深く関わっていく。家族の幸せのために、いろいろ犠牲になっているのに、お金が入ってきても、いろんなものを失うし、命の危険にさらされる。悲しい。

家族の幸せは大事なんだけど、お金がいる。思うことが多い。